今日は、二十四節気のひとつ「清明」です。
この春から新入学、新生活などを迎える方、日々のストレスから解放されたい方。日常生活にお気に入りの花やグリーンを身近に感じて、リフレッシュしてみませんか。土を触ることで癒し効果や、日に日に成長していく植物を育てる喜びが得られます。
清明の頃の植付けのお勧めは、鮮やかできれいな紫色の花が咲き、芳香を放ちハーブとしても使えるラベンダー。テーブルに置いたり、植木鉢をハンギングしたり、インテリアとしても楽しむことができそうです。
これからガーデニングを始めてみようという方へ、たわしを使った用具のお手入れポイントをご紹介します。ガーデニングにたわし?と思われる方もいらっしゃると思いますが、幅広く活躍します。
陶器製や木製の鉢やプランターはゴシゴシと
広く用いられている陶器製の素焼き(テラコッタ)の鉢は、余分な水分や空気が抜けやすいので、屋外でたくさん水を与える植物に向いており、春の時期にもお勧めです。通気性がよく根腐れしにくい素焼きの鉢ですが、水分がこもってしまうと、カビが生えてしまう場合があります。
ここでたわしの出番です。
表面についた汚れは、早めにたわしでゴシゴシ擦って落としてください。また、乾いてこびりついてしまった土や苔などを落とすのにも有効です。
保水性が高い陶器や半磁器の鉢は、お部屋に置かれることが多いと思います。釉薬(ガラス質)がかかった陶器製の鉢は、美しいツヤと汚れが付きにくいように保護されています。ピカピカに磨いて美しさを保ってください。鉢は使えば使うほど味が出てきますので、良い具合に育てながら大切にご愛用ください。
繊維が隙間まで入って汚れをかき出します
植木鉢やプランターを洗うほかにも、まだまだガーデニングではたわしが活躍します。例えば、植物の剪定や花がら摘みなどで使う園芸用のハサミ。生きている植物を切ると、土やヤニが付いたり、隙間に入り込んでしまったりします。
たわしの繊維が細かいところまで入り込みますので、汚れを掻き出してください。お手入れの後はサビないように、水分をふき取ることを忘れずに。シャベルやスコップの土汚れも、たわしでピカピカにお手入れすると、愛着がわいてきそうです。
パーム繊維に化繊を入れた「シマシマ」シリーズは、かための繊維で水切れもよく、屋外でのお掃除の強い味方です。
作業アイテムのお手入れにはたわしを
本格的にガーデニングウエアを着てお庭の作業をした軍手や袖口、長靴の底などの土汚れを落としたり、 機械や刃物を使用した際に入り込んでしまった草などを掻き出したりと、いろいろな場面でたわしは活躍します。庭石やレンガの苔落としも、定期的にたわしで水洗いをすると作業の軽減になります。
また、ガーデニングとはちょっと離れますが、お部屋で花器に活ける枝ものは、水換えの時にぜひ幹のヌメリ(雑菌)をたわしで洗ってください。
室内用の花器やガラス製品などには柔らかくしなる棕櫚たわしがおすすめです。
直接土に触れてみたくなったら
園芸グローブや軍手もあると便利ですが、素手で土いじりをして自然の感触を楽しむのも一興です。また、ちょっと目にとまった枯れ花や葉を摘んだとき、爪の間に入ってしまった泥や、草木の灰汁などの汚れには「白いたわし」サイザル麻がおすすめです。サイザル麻の細く柔らかい繊維が、汚れを掻き出してくれます。
ガーデニングの道具などはさまざまですが、まず手軽に始められる植物を選び、ご自身の使いやすいお気に入りの道具を少しずつ揃えていきましょう。長くお付き合いをしていくために、使用後のお手入れにぜひ「たわし」を加えてください。