前回は「キッチン編」としてご紹介させていただいた、「たわしでお手伝い」シリーズ。今回はおうちのお掃除編です。
本日の主役はこちら。元祖亀の子束子です。
実はご紹介するのは、お客様に教えていただいた使い方です。
ある日、谷中店にいらした年配の男性が亀の子束子1号を3つまとめてお求めになりました。お話を伺ってみると、絨毯の汚れ落としに使うそうです。
亀の子束子1号を薄いタオルでU字に巻き、平らな面をまっすぐあてるように、とんとんと絨毯を叩いていきます。すると掃除機では吸い取れない奥の汚れがタオルについてきます。スタッフも試してみてびっくり。
タオルは少しずつずらしながら使っていくのですが、「6畳ほどの広さをたたくと、1枚のタオルが真っ黒になるんだ」とのこと。タオルは濡らしてかたく絞ったものでもいいですし、霧吹きで必要な水分を加えながら試してみる方法もあります。絨毯に限らず、玄関マットやソファなど、丸洗いできない布製品には応用がきくそうです。
たわしをタオルで巻いているので、お子さまが握っても痛さを感じることは少なく、とんとんと叩いていくだけで汚れが落ちる簡単お掃除。最初は強さの加減を一緒に見ながら、親子で挑戦してみるのはいかがでしょう。叩いているうちに大人もついつい夢中になってしまいそうです。
パームたわしは、よく「点で洗う」と紹介しているのですが、とんとんお掃除はまさに、パームたわしのかたさと「点で洗う」面を活かした使い方だと感心しました。
この「とんとんお掃除」を皆さんにご紹介したところ、さっそく「試してみました!」というお声をいただきました。古くなったタオルを適当なサイズに切って、ハッカ油を少し垂らした水を浸してから「とんとん」を試してみたそうです。タオルの色の変化は驚くほどとのこと・・・。
防虫効果のあるハッカ油は香りで気分転換にもなります。これからの季節はマスクに一滴垂らしてみても爽快。
いろいろと身近な工夫を組みあわせることで、普段のくらしやお掃除も楽しみながら効果的にできそうですね。
今回のとんとんお掃除を教えてくださった方をはじめ、長くたわしを愛好されてきた方のお話には、昔からの生活の知恵があふれています。売り手でありながらも、たわしの活用法を日々再発見しています。
店頭で聞いた興味深いお話は、また改めてまとめてみたいと思います。
亀の子束子は、5月2日(土)より10日(日)まで、ゴールデンウィークのお休みをいただいております。今後の店舗の休業期間などについては、改めてまたお知らせさせていただきます。